今日は私がテックキャンプに入って変わったこと3つをお話ししたいと思います。
煽ったタイトルですが結論めちゃくちゃいいです!では行ってみますね!
①在宅(オンライン)ってええな
私は前職はパートタイムをしていました。8時半から14時半までのシフト固定で働いていました。
「育児のため」という理由で短時間でしたが、正直いうと私のメンタル的に外に出て働ける限界が6時間でした。。
しかもその6時間も本当にギリギリでした。お家をピカピカにしておかなきゃ、ご飯をしっかり作らなきゃ(もちろん栄養満点で)、という病的な「完璧でなければならない」という観念がありました。家の備品もきちんとしておかなければ気がすみません。たった一つの備品が切れている!それを買うためにでもダイソーやスーパーに行かなければ不安でした。とにかく外が苦手です。
それがテックキャンプに入ってからというもの、10:00〜19:00拘束です。観念が強く出るのでは?と心配していました。
それが「家の掃除?ほどほどでいいや!」「お料理?簡単なもの一つ作ればいいや!」「ダイソー?どうせまた必要なものがすぐ出てくるだろう!週末にまとめ買いでいいや!」
強迫的なまでの観念がとても和らぐことを感じました。自分のこの個性とうまく付き合うことができるようになったと思います。
家でなら、私もみんなと同じように働けるのでは?と感じました。今まで「仕事=外でするもの」という固定概念がありましたが、固定概念が一つ壊れた感じがあります。
②自己肯定感が上がる、能動的になる・自尊感情が育まれる
前職時代は何か楽しいことないかな起きないかな、ととても受け身な性格でした。他人任せでつまらない流されるだけの人生。私はゲームが大好きなのですがすっかりやめてしまいました。休みの日も、昼寝をして体力を回復して、家事をするだけ。何かを楽しむという要素が欠落していました。
それがテックキャンプに入ってからは「週末は二郎に行こう」「課題が残ってるけどせめて週末だし2時間はSplatoonしたいな!」と考えられるようになりました。「生活をする」ということから「生きている」、というパラダイムシフトが起こりました。
二郎しかかたん。
後述しますが、私は自己肯定感がめちゃくちゃ下がっていました。というのも、職場の人間関係がいわゆるオワコンというやつで・・。もちろんアフターファイブを楽しむ工夫をしなかったのが一番悪いのですが。
能動的になったな、自尊感情が育まれているなと感じます。
要因は2つあると思います。第一にマインドフルネスをすること、第二に5人組を組まされるということ、です。
①マインドフルネス(瞑想)
昨今話題のマインドフルネス。私も何度かチャレンジしたことがありますができているという実感が全くありませんでした。できる人々曰く「すっきりする」「集中力がつく」とは聞いていました。
ただ、できない人も一定数いるようです。「マインドワンダリング型」という人々です。いわゆるADHDのようなあちこちに集中が飛び飛びになる人は瞑想が難しいとのこと。「私もマインドワンダリング型だからできないんだろうな」とタカを括っていました。
テックキャンプはカリキュラム前に5分間マインドフルネスの時間が取られます。かつ5人一組を組まされるので、「やらざるを得ない」という環境。テックキャンプでも瞑想の動画が流れています(無音です)。ただ、特に瞑想が苦手な自分はPCをミュートにし、iPhoneで瞑想のYouTubeを流し、呼吸に集中。
これが意外にスッキリするんですね。一人だったらできていないと思います。5人一組という強制力のおかげもあってなんとなくすっきりするというの体感できています。
大きく変わったのは2点あります。
一つ目:読書に没入できる。「あれ?自分集中力すごいな」とふと思ったのは家族が大騒ぎしていても集中して読書できていた時です。「気持ちが逸れることなく読書ができている、マインドフルネスのおかげだ!」とはっとしました。
二つ目:ダラダラスマホが減る。「メタ認知力が上がる」以前はダラダラとスマホを触っていましたが、「自分はいま何をしようとしているかな」と客観的にモニタリングしているような、メタ認知力が鍛えられていると思います。スマホに手が伸びそうになると「ああ自分は気分転換したいんだな、じゃあせめてリングフィットしようか」などと体を動かす方にシフトしています。
あと、何もしない(ぼーっとする)というのが苦手でしたが、できるようになってきました。今まで「何かしなくては」と結局スマホをダラダラ。何もしないということに耐えられませんでした。食事の時もながらスマホをしていました。何か面白いツイートを見つけてはドーパミンが出て、見ていないと機会損失した気持ちになっていたものです。「ぼーっとする=脳みそを休める」大切なことなのだ、ということだとようやく気づきました。
特に「ひなたぼっこ」は本当に気持ちいいです。「ああ、いまセロトニンが活性化してるな、脳みそが喜んでいるな」と幸せホルモンが出ていることを実感します。カリキュラムの休憩時間にもひなたぼっこをたのしんでいます。
第二に、5人組を組まされるということ。
上記の通りテックキャンプは、開始時点で5人組のチームを組まされます。固定メンバーです。テックキャンプにはアウトプットの時間が設けられています。アウトプットの時間は1時間に1回、10分間取られています。5分は話したいことをフォームに記入、そして5分間発表。「勉強になったこと、失敗したこと」などコミュニケーションを取ります。いきなり5分話せ!とかではないところがよくできたカリキュラムだな〜と感心させられます。5分でまとめたことを話すのでジャイアンのリサイタルのようなグダグダにもならないのです。
「わからないですよね」「できないですよね」「大変ですね」「辛いですね」「それは勉強になりますね」この「吐き出す→共感してもらう」って人間にとってはものすごく大切なことなんだなと思います。相手の甘えを許すということも、自分が甘えさせてもらうということ、この持ちつ持たれつな関係は心の良いトレーニングになっていると感じます。
「感謝を伝えてアウトプットを終了しよう」これがテックキャンプでは奨励されています。この感謝も「痛みを教えてくれてありがとう、私の痛みを受け止めてくれてありがとう」という許しあいに一役買っていると思います。
zoomというのもわたしにはほどよいと感じられます。私は他人の目を気にしすぎるきらいがあります。ほどよく他人の目を気にしないことができる、というのもいいです。
サバンナ生まれサバンナ育ちの私からすると、「弱さを出す(甘える)=死」ということ。鎧をかぶって生活しているようなものでした。
前職は人間関係が最悪と言われていました。最悪な上に人も足りない。他支店から応援の人が来てくれても「ここ人間関係悪すぎて・・もう帰ります」といって一日で匙を投げられるレベル。
かつ私が不器用なせいで職場でも「絶対に甘えない」「甘えられたらすぐさっと身を引く(スルーする)」という姿勢を徹底していました。ビジネスライクな冷たい人間だったと思います。そうでなければやっていけなかった。自尊感情は下がるばかりでした。(きっとそれが「家事を万全にしないと自尊感情を保てない」「休日に娯楽の要素がない」という要因でもあったと思います。)先にも述べたように、アフターファイブを満喫してリフレッシュする努力をしなかった自分自身にも問題がありますが・・。
ジェイソンさんは「職場はお金稼ぐためだけの場所。人間関係は全く気にならないね!」とおっしゃいますが、わたしはそこまで振り切れませんでした。。もちろん職場ではその顔を1mmも出しませんが。
結婚し子供もいますが家庭でも甘えを出すことは全くありません。もちろん家族への感謝は大いにあり、かけがえのない宝物ではあるのですが、結局は「家庭を運営するチームでしかない」とどこか割り切っています。政治家のようなものです。
人間は人間によって磨かれる、生まれてきてこのかた、ずっとそう思っていました。そうやって自分を奮い立たせて生きてきたんですね。ただ、それは甘えを許さない職場でも政治的な家庭でもなく、「甘えたり甘えを許したり、持ちつ持たれつの関係によって磨かれていく」ということがやっとわかりました。。
③楽しい!エンジニアの奥深さ
突然ですが、皆さんは今までの人生で失敗してきましたか?
では、「その失敗は許されてきましたか?」答えが「いいえ」の人が多いのではないでしょうか?私もたくさん失敗し、それを許されなかった(自分自身を許せなかった)一人です。(受験など。)
テックキャンプでは入った直後から「失敗して、いいんです!」と言われます。そもそもエンジニアは「絶対に失敗する生き物」であり、「出てくるエラーをいかに対処するか」がポイント。つまり「失敗するのが大前提」なのです。
入ってすぐは「失敗するのが怖く、メンターさんにもなかなか質問できず」な自分でした。ライフコーチからはしょっぱなから「どんどん失敗してください!いいんです!それでいいんです!」と念仏のごとく言われ、二週間後から「本当に失敗してもええのんか・・?」とパラダイムシフトがあり「エラーが出て、カリキュラムを見て、ググって、わからなければメンターさんにガンガン質問」できるようになりました。
失敗をするのが許されるとどうなったか
「コードを書くのが怖い」から「ソースコードは楽しい!」になりました。
自分で仮説を立て「textがないときの表現は””って書くんだな〜、無を表現するって不思議だな〜じゃあuserが不在の時も””でいいんかなあ?」答え合わせ「user=nill」え?このときはnilなんやな〜!!!その考えはなかった!くやしい〜はらたつ〜でも勉強になった〜!!!たのしい〜!・・・こんな調子です。
優れたプログラマは「怠惰、短気、傲慢」だとも言われています。そんな人が会社にいたらどうでしょう・・?絶対にイヤですよね(笑)というかただの社会不適合者でしょう!日本では絶対にありえない姿勢ですよね。「一生懸命、長気、謙虚」が美徳とされていますから。
・・ただ、プログラマの世界ではそれが三代美徳とされているのです。
怠惰・・より短いコードで価値を最大化。
短気・・気長なプログラマなら問題が発生してから対処するコードを書く。短気なプログラマは問題が発生しないようにコードを書く。
傲慢・・自分の書いたコードに絶対的な自信を持つ
こう聞くとどうでしょう?なんとなくいいエンジニアだとわかるのではないでしょうか?
「失敗してはいけない、許されない」から「どんどん失敗しよう!」
「一生懸命、気長、謙虚」から「怠惰、短気、傲慢」へ。
つまり今まで生きてきたことから真逆の世界へ飛び込んだようなものです。その世界のなんと生きやすいことか。いまは仕事ではなく学習という贅沢な時間であるからそう言えるだけかもしれませんが。
プログラミングはアメリカ発祥なのでカルチャーで言うとやはりアメリカ寄りの世界だな、と感じます。
わからないところはメンターさんに質問できるのですが、そのメンターさんも「ご質問ありがとうございます!」から「仮定まで調べてくださってバッチリです!」と褒めてくださるのですね。(テックキャンプではわからない→カリキュラム見る→ググる→それでもわからないなら仮定を立てて質問、ということが推奨されています。)
メンターさんは1を聞いたら10教えてくれる素晴らしい方々です。私が「エラーでルートが通せない!」という時に、メンターさんと何とか解決。解決していただいた途端に私のぐちゃぐちゃなHTMLCSSファイルが画面表示された時も「大丈夫ですよ一緒に解決しましょう!」と快く一緒に解決してくださいました。絶対にあのぐちゃぐちゃな画面を見たらだれでも「ヴォエ!?」となるはずなのに・・!
ていうか、この文化が日本でも醸成されてほしい。日本社会は・・(これ以後は話が壮大になりすぎるので割愛させていただきます。笑)
Microsoftの牛尾剛さん(世界一流のエンジニアと仕事をなさっています)いわく強者揃いになってくると、「調べるよりまず聞け」という文化になるそうです。どんな空中戦だ。
まとめ
テックキャンプは義務教育で取り入れるべき。というかこの失敗を許す文化がもっと日本に根付いて欲しいなあと思います。エンジニアとしての知識はもちろん「生きるとは何か」という哲学・美学を体験させてもらえるなと感じます。毎日贅沢な時間を過ごさせていただいています。このテックキャンプが18歳の時にあればなあ。あと5年若ければ(心は永遠の23ちゃいだゾ☆)これからも日々の一瞬一瞬を大切に、学習に取り組んでいきたいと思います!